最近、上海在住の中国語学習者の方から、来年から大幅変更になる新HSK試験(漢語水平考試)の変更点について、よく質問をいただきますので、そのポイントをまとめてみました。
いつから新HSK試験に変わるの?
2021年7月1日に実施された「国際中文教育中文水平等級標準」によると、新HSK試験(HSK3.0 )は、2021年12月からテスト運用、2022年3月から正式変更になる予定とのことです。
今までのHSK試験と何が違うの?
今回の改革では、今までのHSK試験と比べて、各級のレベル分け、テスト内容、語彙数などが、以下のように大幅に変わっています。
・各級のレベル分けが6級から9級へ(7~9級が新たに追加)
・7級~9級のテスト内容は共通で、点数によって級を分ける
・今までのリスニング、読解、作文にスピーキング、翻訳が追加
・今まで作文は3級以上のみだったが、全ての級で出題される
・各級の合格に必要とされる単語量などが大幅に増加
必要な単語量などはどれだけ増えたの?
新HSKの各級で必要とされる単語量などは以下のとおりです。上級の7~9級は当然多くの単語量が必要になりますが、1~6級も今までより大幅に増加しています(カッコ内は現行HSKの単語量)。
レベル | 級 | 音節 | 漢字 | 単語 | 文法 |
---|---|---|---|---|---|
初級 | 1級 | 269 | 300 | 500(150) | 48 |
2級 | 468 | 600 | 1,272(300) | 129 | |
3級 | 608 | 900 | 2,245(600) | 210 | |
中級 | 4級 | 724 | 1,200 | 3,245(1,200) | 286 |
5級 | 822 | 1,500 | 4,316(2,500) | 357 | |
6級 | 908 | 1,800 | 5,456(5,000) | 424 | |
高級 | 7-9級 | 1,110 | 3,000 | 11,092 | 572 |
まとめ
上記のリストのとおり、新HSK試験では、現行の1~6級も受験項目や単語数などが増加するため、難易度もアップするかと思われます。
HSK受験を考えている方は、新HSKに切り替わる前に受験される方がいいかと思います。本年度(2021年)のHSKテストの受験スケジュールは以下のとおりです。