最近、上海のコンビニやスーパーで、こんなパッケージの飲み物を見かけたことありませんか?
「二次元」という商品名ですが、なぜか中国語発音の「er4 ci2 yuan2」ではなく、日本語発音の「NIJIGEN」と書かれていて、画像も桜が背景の日本のアニメ風です。
更にパッケージの裏側を見ると、「遇見」(出会い)というタイトルで、何か中国語の文章が書かれています。簡単に訳するとこんな内容です。
【出会い】
桜がちょっとづつ咲き始め、春の温かな潮風が吹く頃。
醇(chun2)は街を歩きながら、自分もあの薄ピンクの花びらになったような気分になっていた。
「前にいるのは哥倫(ge1 lun2)先輩じゃないかしら? カッコよくてクール!」
「私はNIJIGENクラブの部長なんだけど、何とか彼に入部してもらえないかな・・・」
「先輩は私の話を聞いてくれるかな?」それが牛乳とコーヒーとの出会いだった。次回をお楽しみに
この文章から推測すると、女子高生の「醇」ちゃんと、彼女が憧れている「哥倫」先輩との恋愛モノのストーリーのようです(NIJIGENクラブは何か分かりませんがw)
ちなみに中国語の「醇」は「アルコール」の意味ですが、それ以外に「純粋」という意味もあり、「醇厚」(純粋で濃厚)など、牛乳の味を表現する言葉としてもよく使われます。
また「哥倫」ははコーヒー豆の原産地で有名な「コロンビア(哥倫比亜)」の前の2文字で、コーヒーを連想させます。
つまり「醇」ちゃんは牛乳、「哥倫」先輩はコーヒーということで、2人が出会って、最終的にコーヒー牛乳になるというストーリーみたいです(笑)
まだ次回に続くみたいなので、彼らの今後の展開に興味がある方は、上海のコンビニで常時チェックしてみてください。
味はちょっと甘い普通のコーヒー牛乳ですので、ついでに買って飲んでいただいても結構です(笑)
追記:これだけ日本っぽいパッケージですが、実は日本のメーカーの商品ではなく、上海の大手国内飲料メーカー「光明乳業」が製造・販売しているものです。