今ではiPhoneやAndroidなどのスマホでも、テキスト読み上げ(TTS=Text To Speech)機能があるので、自分の興味のある中国語文章を読み上げて、ヒアリング学習をすることができます。
しかし中国語の発音がもともと複雑なのと、蓄積された音声データ不足が原因かもしれませんが、発音が不自然だったり、聞き取りにくい場合も多いです。
やはり中国語については、母国語である中国の会社の方が優れているということで、今回は中国で一番使われている中国のテキスト読み上げ機能(合成音声)の紹介したいと思います。
その会社は「科大訊飛」(英語名:iFLYTEK)という深セン株式市場にも上場している会社で、中国語テキスト読み上げ機能以外でも、中国語入力や音声認識などでも有名です。
この会社の合成音声は、上海の地下鉄などのアナウンスや、タクシー配車サービスの滴滴出行、地図アプリの高徳地図、携程旅行(Ctrip)などの音声サービスでも使われています。
このような商用サービスでも使われている合成音声のため、普通語の発音は非常に自然で明確です。
またこの会社のサイトでは、オンラインでの音声合成サービス(在线语音合成)を提供しています。
普通語以外にも各地の方言や芸能人の声などもあるので、いろんな発音や声で、楽しく中国語のヒアリングの勉強ができます。
以下にこのオンライン音声合成サービスの使い方(基礎編、方言編、芸能人編)を紹介します。
中国語のオンライン音声合成サービスの使い方(基礎編)
- まずは科大訊飛のオンライン音声合成サービス「訊飛開放平台」を開いてください。
- ページの一番上部にある「基礎発音人」の項目を見てください。
- 左欄から自分の好きな人の声を選んでをクリック(全て普通語です)
- 右側の文字欄に読み上げたい中国語を入力、もしくはコピペします。(例文が表示されていますが、入力もしくはコピペすると消えます)
- 文字欄の下にある「立即合成」ボタンを押します。
- 音声合成を開始すると「正在合成」に表示が変わります。
- 音声合成が完了すると、自動的に読み上げます。
中国語オンライン音声合成サービスの使い方(方言編)
基本的な使い方は「基礎編」と同じで、上から3番目の「特色発音人」から自分の好きな発音(方言)を選ぶだけです。
発音の種類としては、普通語以外に、広東語(粤语)、四川語、湖南語、河南語、東北語、陕西語、台湾普通語などがあります。
上部は普通語で、下部は方言なので、スクロールして下部を見てください。
中国語オンライン音声合成サービスの使い方(芸能人編)
これも基本的な使い方は「基礎編」と同じで、上から4番目の「明星発音人」から自分の好きな芸能人を選ぶだけです。
表示名は芸能人の名前ではなく、愛称なので、ちょっと分かりにくいです。
多分皆さんが知っている声は、一番上の「玲玲姐」(林志玲;リン・チーリン)か、二番目の「葛二爷」 (葛優)かと思います。
甘い林志玲の声は、以前に紹介した「高徳地図」のナビゲーションの声にも使われています。
まとめ
この科大訊飛のオンライン音声合成サービスは以前からありました、その時はこんなに自然な発音ではありませんでした。
久しぶりに聞いてみたら、以前よりも更に自然な発音になっていて、速度を遅くしても不自然に聞こえません。
また方言や芸能人などの声の種類も増えていました。本当に技術の進歩には驚きますね。
中国語のヒアリングには、自分の興味がある文章を使うことが上達の早道ですが、中国人に頼んで読み上げてもらうの大変です。
そんな時はこのオンライン音声合成サービスを使うと、自分の好きな文章を簡単に正確な発音で読み上げてくれます。
ぜひあなたの中国語ヒアリング学習にも活用してみてください。