上海の福島県上海事務所が発信している中国語ツイッター「微博」が、上海在住の中国人の間でも大きな関心をよんでいます。

東日本大震災後の福島の詳しい状況も、中国語でリアルタイムに発信しているため、現在では閲覧登録者数が3万3000人を超えたそうです。

詳しくは、以下の3月27日の毎日新聞ニュースをご参照ください。

【上海・鈴木玲子】中国・上海の福島県上海事務所が現地で開設する中国語のツイッターに似た簡易ブログ「微博」が高い関心を呼んでいる。東日本大震災後、中国語で福島県の最新状況を情報発信し、閲覧登録者数は3万3000人を超えた。市村尊広(たかひろ)所長は「不幸な形で福島の知名度は上がってしまったが、前向きに中国で福島を応援してくれる人を増やしたい」と話している。

同事務所は2月23日、福島の知名度アップや観光PRなどを目的に「微博」のアカウントを開設。しかし今月11日に大震災が発生し、福島第1原発の放射能漏れ被害が深刻化した。中国のネットでは「日本は沈没する」といった書き込みも散見される。このため同事務所は「福島の現状を直接中国人に伝えよう」と、県から収集した情報を中国語に訳し発信を始めたという。開設当初約100人だった登録者数は3万3000人を超え、福島を応援する多くのメッセージが書き込まれている。事務所で日本語に翻訳し、県に送っている。

26日には「微博」を通じ、上海で日本と福島に応援メッセージを書いてもらうイベントを開催。上海の県産品を販売するアンテナショップにはハート形のシールを配り、来場者が書き込んだメッセージをボードに貼った。来場者は、中国語や日本語で「福島が再建したら必ず行きます」「頑張れ!福島」と思いを寄せた。

ビジネスコンサルティング会社を営む張凌藺(ちょう・りょうりん)さん(29)は「福島に頑張ってほしいという気持ちを直接伝えたかった」。友人4人と来た華東政法大4年の徐璐佳(じょ・ろか)さん(22)は「被災者に元気を出してほしい」とエールを送った。

市村所長は「中国で福島のファンを増やしていけば、いつか震災から復興した時、県産品を買い、観光に訪れてくれるはず」と願いを込めた。