日本では7月22日にリリースされたポケモンGOが大人気で、上海でもポケモンGO関連ニュースはよく報道されています。
ところで中国語で「ポケモン」は何と呼ぶのが正しいのでしょうか?
現在、任天堂が発表しているポケモンの正式な中国語名は「精霊宝可夢」になっています。
でも以前は地域によって、以下の様な三種類の呼び方がありました。
中国大陸 | 口袋妖怪(口袋=ポケット、妖怪=モンスター) |
香港 | 寵物小精霊(寵物=ペット、小精霊=小さなお化け) |
台湾 | 神奇宝貝(神奇=不思議な、宝貝=可愛い子) |
ではどうして、ポケモンの正式な中国語名は「精霊宝可夢」になったのでしょうか?
もともと中国大陸のポケモンファンの間では、ポケット(口袋)、モンスター(妖怪)の中国語直訳の「口袋妖怪」と呼ばれていました。
その後、アニメが中国で放映された時、最初の部分(1〜52話)は香港版(広東語)の吹き替えだったため、香港名の「寵物小精霊」でした。
しかしそれ以降の部分は、台湾版(普通語)をそのまま放映したため、台湾名の「神奇宝貝」が広く知られるようになりました。
そのため、中国大陸では「口袋妖怪」か「神奇宝貝」が一般的な呼び方になりました。
その後、任天堂が中国でポケモンを商標登録する際も、「口袋妖怪」と「神奇宝貝」で申請しましたが、どちらもすでに別の会社に登録されていました。
それで仕方なく、新しく「精霊宝可夢」で申請して、それがポケモンの正式な中国語名になったというわけです。
ちなみに「精霊」はお化け(モンスター)、「宝可夢」の中国語発音(bao3 ke3 meng4)はポケモンに似ているところから、「精霊宝可夢」名付けられたとのことです。
しかし未だに「口袋妖怪」や「神奇宝貝」とよく呼ばれているので、実際に「精霊宝可夢」に統一されるのは、まだまだ時間がかかりそうですね。