最近、中国では2023年12月末に公開された、上海が舞台のテレビドラマ「繁花」(中国語発音:fan2 hua1)が大人気です。
ドラマの監督は、「花様年華」「恋する惑星」「2046」などの映画で有名な、香港の映画監督「王家衛」(ウォン・カーウァイ)です。
舞台は1990年代の上海で、改革開放の波に乗り、億万長者になろうとする野心的な主人公の青年「阿宝」のサクセスストーリーです。
このドラマは舞台が上海で、監督の「王家衛」も上海出身でもあるため、普通語版と上海語版の両方で公開されています。
有名な俳優が出演して、ストーリーも面白いのですが、衰退しつつある上海語の保存と継承について、様々な議論が起こっていることでも注目されています。
実際に現在の上海では、学校では普通語が中心で、家庭でも上海語を話す機会が少ないため、上海語を流暢に話せる人は年々少なくなっています。
このドラマの上海語版では、普通語の字幕も入っていますので、上海語に興味のある方は、ぜひ上海語版で見てみてください。
上海出身の俳優「胡歌」「馬伊琍」「唐嫣」たちは、吹き替え無しで上海語を話していますので、普通語版との雰囲気の違いも味わえます。
「繁花」は以下の「騰訊視頻」などで見ることができます(中国からのみ視聴可能)
https://v.qq.com/x/cover/mzc00200whsp9r6/a0047l69jnp.html
ちなみに、ネットで「繁花」と検索すると、似たような名前のドラマで出てきますが、「2023年」公開、監督「王家卫」、主演「胡歌、马伊琍、唐嫣、辛芷蕾」が、この「繁花」です。