日本の子供たちに大人気の「ざんねんないきもの事典」は、シリーズ3冊で計250万部を突破した大ベストセラーです。
一生懸命に生きているのに、どこか「残念」に感じてしまう動物たちの生態を、かわいいイラストと簡単な解説で紹介しています。
この本を中国の学校に通う日本人の女子中学生が、中国語に翻訳して学校に持っていったら、同級生に大評判だったそうです。
翻訳をしたのは、中学校1年生の冨井惺怜さん(13歳)。今年9月から中国に留学し、無錫市の無錫外国語学校初中部の国際部に通っています。
惺怜さんのお父さんは日本人、お母さんは中国人で、日中両国で活躍できるバイリンガルになろうと、毎年夏休みは必ず中国に行って、中国語を身につけてきたそうです。
ある日、学校から「有名な詩や短編をノートに写して提出する」課題が出て、惺怜さんは「ざんねんないきもの事典」を中国語に訳してみようと考えました。
文章だけでなく、イラストも自分で描き直して、学校に持っていったところ、同級生たちは「おもしろい」「ありえない」と大喜び。
「もっと読みたい」というみんなからのリクエストに応えて、惺怜さんは、今も一生懸命に翻訳を続けているとのことです。
最近は上海でも日中国際結婚の方が増えていて、お子様に中国語を学ばせたい方も多いですが、こういうやり方なら、より楽しく中国語を学べるかもしれませんね。