昨年4月から施行された「外国人来華工作許可」の関係で、最近はHSK試験を受験する上海駐在員の方が増えています。
でも「何級を受験すればいいか分からない」という方も多いため、今回はHSK試験の各級の中国語レベルについて紹介したいと思います。
まずHSK試験は筆記試験と口頭試験があり、筆記試験は以下の3つのパートからなっています。
- リスニングの力を測る試験
- 読解力を測る試験
- 中国語の作文力を測る試験
*1級・2級には作文力を測る試験のパートはありません。
筆記試験と口頭試験における各級の試験の程度と語彙量の目安は、以下を参考にしてください。
HSK筆記試験の各級レベル
難易度 |
級 |
試験の程度 |
語彙量の目安 |
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6級
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中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。 |
5000語以上の常用中国語単語 |
5級
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中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。 |
2500語程度の常用中国語単語 |
4級
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中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。 |
1200語程度の常用中国語単語 |
3級
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生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。 |
600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
2級
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中国語を用いた簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語優秀レベルに到達している。大学の第二外国語における第一年度履修程度。 |
300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
1級
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中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。大学の第二外国語における第一年度前期履修程度。 |
150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識 |
HSK口頭試験の各級レベル
難易度 |
級 |
試験の程度 |
語彙量の目安 |
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高級
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中国語全般にわたる高度な運用能力を有し、流暢に自分の意見を表現することができる。週に2~3時間の中国語学習を2年以上行った学習者に適している。 |
3000語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識 |
中級
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中国語を母国語とする人たちと流暢に会話をすることができる。週に2~3時間の中国語学習を2年程度行った学習者に適している。 |
900語前後の一般常用語彙及びそれに相応する文法知識 |
初級
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中国語の基本的な日常会話を行うことができる。週に2~3時間の中国語学習を半年から1年程度行った学習者に適している。 |
200語前後の日常生活語彙及びそれに相当する文法的知識 |
レベルが分からない場合は「HSKレベルチェックテスト」で確認
それでも自分の受験レベルが分からない場合、HSK日本実施委員会の「HSKレベルチェックテスト」で確認することができます。
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ネットさえあれば上海からも利用できますので、受験級の決定だけでなく、ご自身の中国語レベルの確認にもご活用いただけます。