今回は久しぶりに上海で人気の中国語ドラマの紹介です。
この7月末に放映が終わったばかりの「我的前半生」は、上海の東方衛視放映で最高視聴率12.323%をマークし、この夏の上海で一番人気のドラマになりました。
このドラマは、香港の人気小説家「亦舒」が1988年に出版した同名小説「我的前半生」が原作で、時代は現在、場所は香港から上海に改編しています。
主演は「奮闘」で人気になった上海の女優「馬伊琍」で、その他にも「靳东」や「袁泉」など人気俳優が出演していて、またゲストとして「陳道明」という渋い演技派の男優も出演しています。
今の中国の中間層の年代(30~40代)が抱えている問題(恋愛、仕事、結婚、子供、離婚、再婚、老後など)がテーマで現実味があり、同年代の共感を得たのが人気の理由だそうです。
そのテーマのせいだと思いますが、出演者の実際年齢もほとんどが30代後半以上。若い人は子供以外ほとんど出演していません(笑)
舞台は上海ですが、話されている言葉は普通語で、皆さんに滑舌もいいので聞き取りやすく、仕事や日常でよく使う表現も豊富なので、中国語の聞き取りの練習にもいいかとい思います。
以下はこの「我的前半生」のあらすじです。ネタバレなので、興味がある人はあらすじを見ないで、直接ドラマを見てみてください(各動画サイトで「我的前半生」と検索すれば見つかります)
「我的前半生」のあらすじ
裕福な家庭で専業主婦生活を満喫していた羅子君(馬伊琍)は、ある日突然、夫の陳俊生(雷佳音)から不倫相手の凌玲(呉越)と再婚するために、離婚を切り出される。
不倫と離婚のいきなりのことで、すっかり混乱した羅子君は自暴自棄になるが、大学時代からの親友の唐晶(袁泉)のサポートで、何とか精神的に持ち直す。
経済的にも自立するため仕事を探すが、仕事経験がないため、なかなか採用してもらえない。なんとかコンビニ店員の仕事を得るが、顧客とのトラブルでクビになる。
その後、唐晶の彼氏の賀涵(靳東)の紹介とサポートで、ブランド靴屋の面接に無事合格し、新しい仕事を得る。
同時に元夫との裁判でも、唐晶と賀涵の協力の元に勝訴し、無事に息子の養育権と財産分与を得る。
また交際期間10年になる賀涵は唐晶にプロポーズするが、いろんな邪魔が入って、自分の気持ちを決められない唐晶はプロポーズを断る。
また仕事がよくできて、会社に重用されていた彼女は、会社と駆け引きして、転勤願いを出して香港に行ってしまう。
香港に行く前、唐晶に羅子君のサポートを頼まれた賀涵は、羅子君にいろんな仕事上でのアドバイスを行い、優秀な販売員として育成していく。
また羅子君も自分自身でも人一倍の努力をして、営業成績トップの優秀社員として成長していく。
賀涵はそんな羅子君の成長ぶりを見て、徐々に彼女に心が惹かれていき、また羅子君も今までの彼のサポートへの感謝から好意を持ち始める。
しかし残念ながら、同じ会社の男性社員とのトラブルが元で退社することになり、今度も賀涵の紹介でリサーチ会社の市場調査員の仕事を得る。
そんな時、香港にいる唐晶は胃の病気が見つかり、手術をするため上海に戻る。
病気になり、人生では仕事よりも大事なことがあることに気づいた彼女は、こんどは逆に賀涵にプロポーズし、二人は婚約する。
羅子君はリサーチ会社もまた退社することになり、今度は自力で賀涵が社長のコンサル会社、しかも元夫の不倫相手である凌玲の部署に応募し入社する。
その歓迎会の席で、羅子君は凌玲の部下に無理に飲まされてしまう。賀涵は彼女を家に送ったが、唐晶には行っていないとウソをつき、唐晶に羅子君との関係を疑われてしまう。
その後、自分の気持を押さえきれない賀涵は羅子君に告白するが、唐晶との友情を大切にする羅子君は拒絶する。
賀涵の気持ちを知った唐晶は婚約を破棄し、羅子君との関係も断ってしまう。
同時に職場での複雑な人間関係に悩んだ羅子君は、結局この会社も退社して、以前のリサーチ会社に戻り、深センに転勤することを決める。
また仕事人間の唐晶とは、裏切られた賀涵に仕事で見返すため、今度は賀涵の会社の副社長として転職する。
新しく副社長となった唐晶は、以前から気に入らなかった凌玲を早速クビにする。
凌玲は唐晶に復讐するため、以前の同僚に会社の機密情報を持ち出させてライバル会社に流すが、会社の業績にも影響するなど、想像以上に大事になってしまう。
会社は唐晶に機密情報漏洩の責任を取らせて辞職を迫るが、唐晶に自責の念を感じる賀涵は、自分が犠牲となり代わりに社長を辞職する。
それを知った羅子君は、深センに行くことを一旦やめ、唐晶の潔白を証明するため、あらゆる手を使って真実を探し出す。
結局、凌玲は自分がやったことを認め、唐晶の潔白は証明された。
それを知った唐晶は羅子君に感謝はするが、やはり今はまだ許せないと彼女に告げる。
その後、深センに行って活躍していた羅子君は、ある漁港で賀涵と後ろ姿が似た男性を見つけ、彼と会話しながら賀涵を思い出す。
実は賀涵もその漁港にいて、彼も羅子君と後ろ姿が似た女性を見つけ、彼と会話しながら羅子君を思い出していたのだった。。。