上海ではこの2017年3月1日から、公共スペースでの喫煙を禁じる条例「上海市公共場所控制吸煙条例」(中国語:上海市公共场所控制吸烟条例)が実施されました。

この条例を周知するため、150万個の禁煙標識や320万枚の禁煙ポスターが、上海市内のマンションやオフィスビルの廊下などに張り出されました。

上海市公共場所控制吸煙条例

これにより、上海市内の屋内の公共スペース、オフィス、公共交通機関などはすべて禁煙となり、バーやレストランでも喫煙できなくなりました。

また屋内だけではなく、学校や病院など子供がいる場所では、屋外での喫煙も禁止されました。

違反した喫煙者には最高200元、施設管理者には最高3万元の罰金を科されます。また3カ月間の強化期間を設けて、制度の定着を図るとのことです。

今回は違反喫煙者を見逃さないように、施設管理者側の罰金を高額にしたほか、違反を見つけた市民が電話で通報できるシステムも新たに設けました。

上海市衛生・計画生育委員会では、市民全体で上海の健康と環境を守るために、禁煙違反行為を見つけた場合は、ホットライン「12345」まで連絡するように通達しています。

ちなみに今回は今までで一番厳しい禁煙条例で、中国語では「天花板下全面禁烟」(天井の下は全て禁煙)と言われています。