ここ数日、上海をはじめ中国各地で食塩が買占められたり、スーパーマーケットでも塩が売り切れたりしています。
CCTVなどの中国語ニュースでも放送されているように、今回の福島原発事故の放射能漏れで、海水が汚染されて塩が不足するとか、食塩に含まれるヨウ素が有効であるとか、根拠のないうわさが原因です。
詳しくは以下の3月17日付の読売新聞のニュースを参照ください。
中国メディアによると、中国中南部の沿海地方を中心に16日から、「ヨウ素入り食塩は放射線被曝(ひばく)の予防に効果がある」などのうわさが広がり、買い占めでスーパーや商店の食塩が相次ぎ在庫切れとなっている。
国営専売会社の中国塩業総公司は17日、「供給は十分」とする緊急通知を発表した。
放射線漏れによる海水の汚染で製塩が影響を受けるとの不安や、値上がりを懸念する消費者心理が、買い占めに拍車をかけた。
中国ではヨウ素添加の食塩と無添加の2種類が販売されているが、いずれも売り切れが続出。
上海中心部の大手スーパーでは午前10時の開店直後、たちまち棚から食塩がなくなった。午後来た近所の女性会社員は「母親に買ってくるように言われた。まさか売り切れとは……」と驚いていた。