第一財経日報や人民日報のニュースによると、6月8日に上海市の盧湾区と黄浦区の行政区画調整方案が国務院から正式に承認されたとのことです。
合併関連手続きは現在進行中で、これにより現在の黄浦区と盧湾区の2区が廃止され、新しい黄浦区が設立されます。
両区撤廃・一区統合を実施する主な理由は、「地域機能が重複し、管轄地域面積が狭い」ことにあります。
関係者によると、両区の合併は強く大きな政府管理体制の構築する上で有効に働き、政府の法制性・サービス性のさらなる向上が見込めるとのことです。
現在の黄浦区の面積は12.49平方km、盧湾区は8.03平方kmです。両区の合併で、新しい黄浦区の面積は20.52平方km、戸籍人口は90万9000人となります。
黄浦区と盧湾区には金融・証券、サービス、物流、観光、文化産業などの資源が集中しています。
また、外灘(バンド)、南京東路、淮海中路、新天地、豫園など上海の人気観光スポットも多く、2010年上海万博の浦西会場も、同地区の臨江エリアに位置しています。
上海の行政区の合併はこの10年間で3回目となります。2000年に南市区が黄浦区に合併され、09年には南匯区が浦東新区に編入されました。
また合併完了後は、「廬湾区」という地名は使われなくなり、全て「黄浦区」になりますので、住所記載の際はご注意ください。